浜松町から羽田までのモノレール、目の前に広がる水路と緑の芝生、小さな無数の魚が飛び跳ね、空には鳥が舞っている…
人の手によって作られたこの景色は間違い無く美しい。
空港に到着し、飛行機の機内窓側、眼下には山々と共に無数の建物が並んでいる…
整えられた街並み、街路樹、山、川、どこまでが自然でどこまでが人工なのか?いや人工の自然?自然の人工?
山も海も、自然のものと言われているものの多くは人の手によって整えられている。
私たち東京女子体育大学が、伝統として大切にしている基本の1つに「自然運動」というものがある、自然運動と言えども、これを身に付けるのは中々難しく、私自身も完全に理解し身に付けているのかと自分に問い正しても正直、自信はない。
とにかく自然運動を身に付けるのは難しいのだ。
自然運動を身に付けるため、選手は日々繰り返し練習を行う。
自然運動が身につくと、美しく無駄の無い動きとなるだけでなく、怪我の無い、強くしなやかな身体となることが特徴だ。無理やり作った身体とは全く違うのだ…
人の手で鍛えられ、整えられる自然運動と日本の景色が頭の中で結びついた…
人も自然も、正しく整える
そんなことを考えてると、あっという間に目的地に到着していた…
秋山エリカ