子どもの頃、九州で育った私は桜の花は卒業式の頃に咲くものだと思っていた…
小学校の入学式に配られた、おめでとうございますの挨拶文に添えられた桜の花の挿し絵、子どもながらに違和感を感じていた事を上京してから思い出した…
東京では桜は入学式の頃に咲くものだと、それも正解なのだと分かった…
子どもの頃の謎は上京して解決した。
ここ国立市は春になると桜の花が咲き乱れる、さくら通りと名前も付くその場所の桜、私にとっては地元の卒業の思い出が、又ある人にとっては違う記憶が思い出されるのだろう。
同じ桜でも人によって思い出も違えば、感じ方も違う、桜を見て幸せな人もいれば悲しい人もいるかもしれない…
しかし、そんなことも考えられなくなるほど満開の桜に立ち止まり見入ってしまった…
採点競技に携わる私は、美しさを点数にしなくてはならない…
桜を見ながら
人は、点数を超えた何かを感じたいと思っているのかも…
そんな気にもなった…
秋山エリカ