大学4年の松坂玲奈が日本代表選考会で優勝し、代表の座を勝ち取った。
私たち新体操競技部にとって松坂は誇りであり、全ての種目を堂々と演じた、その力は私たちの大きな希望である。
玲奈を支えたのは仲間であり、家族であり、卒業生や地元である徳島の人々、ジュニアを含め後輩たちや大学そのもの、そして音楽家、衣装を作ってくれた人、スポンサーの皆さま、とにかく様々な力が1人のスターを作り上げてくれた。
そして何より、玲奈自身が日本代表を勝ち取ると言う強い意志でこの日まで進んだからこそ道は開かれた…
大学1年で入学した時の玲奈を思い返す…
初めて玲奈の作品を作ったあの時、コーチである私は玲奈にはどんな音楽が似合うのか、どんな技が出来るのか全く分からない中、手探りで音楽を選び、私の中の勘だけを頼りに作品を作ったことを覚えている…
しかし、実際に作り始めるとこの子はきっと良くなる‼️
そんな手応えがあった
玲奈だけではなく、この大学に来てくれる選手の個性は様々、玲奈のように、作品を作ってすぐに自分らしさを発揮する選手もいれば、何年も何年もかけて磨かれて行く選手もいる。
中々自分らしさが見つけられず迷路にはまり込む選手もいるが抜け出した時の力は物凄く、それはそれで素晴らしい力となる。
選手は花と同じで、毎年咲く花もあれば、遅咲きの花もあり、小さくても美しい花、沢山の蕾を持つ花もあれば一輪大きく咲く花もある…
自分の花を咲かせよう…
遅くても、小さくても、地味な花でもいい…
その為には自分自身がどんな花なのかを知ることが大切、そして私は私の花を美しく咲かせるのだと、ただひたすらにそのことにを信じて進んでほしい。
それぞれが花を咲かせた時に私たち東京女子体育大学は美しい花園となり、ここを訪れる人を幸せにできるはずだ…
秋山エリカ