試合に向かう過程で、運動オンチで小心者の私を助けてくれたのは練習だった…
体が重いなっと感じた日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
朝早い練習の日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
友達と喧嘩をした日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
風邪をひいた日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
寒くて凍えそうな日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
茹だるような暑さの日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
アップの時間がほとんどない日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
学校のテストがある日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
たった1人で練習する日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
体の節々に痛みがある日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
友達と大はしゃぎした日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
大切なものを無くした日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
お腹が空いてたまらない日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
お腹がいっぱいで眠たい日、それでも私は今やれる最高の演技が出来るかチャレンジした。
試合が怖い、でも自分の演技はやり遂げたかった。
だから、どんな時でも、どんなことがあっても惑わされない自分でいられるか練習で試すしか私には方法が無かった…
夜遅い日、時差ボケの日、嬉しいことがあった日、買い物から帰って練習の日、広い体育館の日、狭い体育館の日、天井が高い日、低い日、クーラーの風が吹いている日…
生きている中で全てが同じ1日は絶対に無い、例え同じ内容の演技をしていたとしても必ず毎日、何かが変化している。
昨日よりも1日歳を取り、食べた物も気分も天気も着ているものも気分も、何かが変化している…
その日の自分にチャレンジし、やり切れた、乗り越えた、その経験は私のお守り…
試合当日、どんなことがあろうともやれる…
その確信は練習によって作られた…
秋山エリカ