「本当でしたら立川の街を走れたのに申し訳ございません。」組織委員会の方が、集まった聖火ランナーに頭を下げる。
緊急事態宣言により聖火リレーは中止となり、今日はトーチキス、いわゆる点火式となった。
そんなに頭を下げる必要は無いのに…
誰が悪いわけでもないのに…
私は、心の中でそう思った。
組織委員の現場で働く人々は、想定外のオリンピックに日々頭を悩ませ、何度も何度も変更に対応し、準備に準備を重ね、それでも先が見えぬ中、今日を迎えたに違いない…
そんな日々を過ごしたにも関わらず、聖火のトーチキス会場に居た組織委員スタッフ、ボランティアスタッフは楽しそうだった、
ランナー一人一人に笑顔で対応し、ランナーが会場に向かう車に乗り込む時も、そして車が点火式会場に向かう時も拍手で見送ってくれた。
会場に着いてからも沢山の組織委員のメンバー、そしてボランティアの人々が拍手でランナーを迎えてくれた。
まるでオリンピックのメダリストを迎えるかのように…
聖火を片手に公道を走る夢か叶えられなかった人々に最高の思い出を…
そんな思いが溢れる式典だった…
オリンピック
それは競技者の最高の戦いの場であり、世界各国の交流の場、そして、それに関わる全ての人の思いが集まる場所、そして日本の価値を確かめる場でもある…
日本の美しさ
自然、建物、最先端技術…
何より日本の心、そのものに価値があり、それそのものが何より誇れるものと感じた1日だった…
頑張れニッポン‼️
頑張れ皆さん‼️
秋山エリカ