フェアリージャパン個人選手、皆川夏穂さん。
長い手足、素晴らしい運動能力、ジュニアの頃からその能力は飛び抜けており、強化選手としてロシアに旅立ったのは、かなり前のことだ…
その日から、誰もが彼女に大きく期待し、また、本人も、その思いに答えようと、日本の全てを背負い全身全霊で努力し、2017年にはフープで銅メダルを獲得するなど、世界のトップ選手に上り詰め、今日この日まで世界と戦ってくれた。
あどけない少女だった彼女は新体操世界一のロシアで磨かれ日本国内だけでなく世界の憧れと育って行った。
2021年10月28日、北九州で開催されている世界新体操選手権大会、競技者として最後の演技はリボンの演技だった。
スタートのポーズを取った瞬間、会場は水を打ったように静まりマイウェイの曲が流れた、夏穂ちゃんが流れるように動く、その体そのものがまるで音楽であり、体が歌っているようにも見えた。
技を入れ込み点数を争う、今の新体操の試合の中で、明らかに、この時間だけは違った、フロアーマットに光が差したように感じた…
夏穂ちゃんが使った青に緑を落としたようなリボンの色は、ロシア人の好きな色、この色のことをロシアでは若葉の色であり、希望の色と呼ぶ…
夏穂ちゃん、今日はしっかり身体を労って、新たな希望に向かって進んで下さいね…
沢山の夢と幸せをありがとう…
秋山エリカ