ふと立ち寄った喫茶店、中に入るとピアノの生演奏が行われていた
人の話し声、コーヒーを挽くマシーン音、コーヒーカップとお皿が合わさる音、氷をガラスのコップに入れる音、それらを包み込むようにゆったりとした音が喫茶店の中に広がる…
私の頭の中には、すぐに選手時代お世話になったピアニストの顔が浮かんだ、メロディーを味わいながら、毎日練習した体育館、コーチの声、仲間の笑顔が頭に浮かぶ…
その途端、胸が熱くなった…
あれからかなりの時間が過ぎた
あの時の仲間は、様々な場所で活躍している
ピアノの音でタイムスリップした私は何故かとても幸せな気持ちになった
頑張った日の思い出は、おばさんになった私を今でも応援してくれる
思い出は、人にパワーを与えてくれるもの…
秋山エリカ