![100%ジュース](https://twcpe-rg.com/wp-content/uploads/2021/11/BD62AA73-5038-4369-A20B-0B862605FA09.jpeg)
100%果汁のオレンジジュースを飲みながら、ふとソ連崩壊時のことを思い出した。
30年前のあの時、コカコーラがモスクワの街に大量に入ってきた。
賑やかなアルバート通りでは段ボール箱の上に並べられたコカコーラが売っていた。初めて見る黒い液体の飲み物に興味深々の老人がじっと瓶を見つめている、全ての量が同じであることに驚いているようだ、そして老人はこう言った「この中の1番甘くて美味しいのを一本ちょうだい」近くでその声を聞いていた私は思わず笑ってしまった、全部同じ味なのにっと…
それもそのはず、旧ソビエトにはジュースと言えば100%の瓶入りジュースがほとんどで、少しずつ量も違えば色も味も違った、それが搾りたて100%と言うものなのだ…
今、目の前で私が飲んでいる100%のオレンジジュース、いつ飲んでも色も味も変わらないように感じる、それが当たり前のようにさえ感じている自分がいる。
100%なのに…
内閣府が行おうとしているムーンショット計画、サイボーグ人間、仮想空間の中で人は何を感じるのか…
そのうち人の姿も形も機能も同じになってしまう日が来るのかもしれない、まるでこのオレンジジュースのように…
その時、スポーツは存在するのだろうか???
秋山エリカ