冬のオリンピックがスタートした
金メダルに輝く人は美しく、それまでの努力、そして本番での集中力や何事にも惑わされない力、精神力、その凛とした姿は、人々の心に感動と勇気や希望をもたらしてくれる。
一方で、私はいつも表彰台に登らない人たちの事を考える癖がある。
全身全霊でこの日のために努力したけど報われなかった人、オリンピックを目指しても届かなかった人、子供の頃から夢の舞台を目指し頑張ってきたけど、そのチャンスすら与えられなかった人…
オリンピックの舞台を経験できることは素晴らしい、でも本当にオリンピックを目指し努力した上でその夢が叶わなかったとしたら、オリンピックが経験できない悔しさもまたオリンピックに出場することと同じくらい価値があるようにも思える。
私は2度のオリンピックという舞台に立ったが、勿論メダルを獲得できるような選手では無かった。メダルを取るということはどういう事なのか、それが知りたくてソビエトに留学した。
その経験かあったからこそ未だに日々体育館に向かい選手を教えている。そして、その事がとても幸せな事だ…
オリンピックでメダルを取っていたら今の私は無いかもしれない…
オリンピックに出るとか出ないとか、チャンピオンになるとかならないとか、選手生活の中にはいろいろな事があるけれど、どんな事もエネルギーに変える事ができる、そして、そのエネルギーは、今という瞬間に発揮することで幸せに変わるような気がする…
今日も、明日も私は体育館に向かう。
私にはやり残した事がある‼️
私にはやりたい事がある‼️
そんな気持ちでいつも体育館に向かう…
秋山エリカ